8日(木)21時現在、大型の台風9号(レキマー)は、発達して「非常に強い」勢力から「猛烈な」勢力に変わり、沖縄の先島諸島に接近しています。
これと同等以上の勢力で台風が日本に接近するのは、2016年に沖縄本島地方に接近した台風18号以来で、当時は沖縄に特別警報が発表されました。猛烈な勢力にまで発達した台風は、今年2つ目です。
宮古島地方や石垣島地方が、平均風速25m/s以上の風が吹く暴風域に入っています。台風は北西に進み、石垣島と宮古島の中間にある多良間島付近を通過する見込みです。
▼台風9号 8月8日(木) 22時 推定
存在地域 石垣島の東約70km
大きさ階級 大型
強さ階級 猛烈な
移動 北西 15 km/h
中心気圧 925 hPa
最大風速 55 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 75 m/s
猛烈な風や大雨に警戒
台風9号の接近に伴い、先島諸島の各地で暴風に見舞われていて、22時までに観測された最大瞬間風速は、宮古空港で38.6m/s、下地島空港で38.1m/s、宮古島地方気象台で37.8m/s、石垣島地方気象台で34.6m/s、石垣空港で34.5m/s、多良間空港で34.0m/sとなっています。
雨も強まっており、宮古空港では20時01分までの1時間に32.5mmの激しい雨を観測しています。
台風9号は明日9日(金)早朝にかけて、ゆっくりと先島諸島を通過します。台風の通過後に吹き返しの風が強まるおそれがあり、瞬間的に50m/sを超えるような暴風に警戒が必要です。
また、大型の台風であるため強い雨が長時間続き、所によって総雨量が400mm前後に達する可能性があります。暴風や大雨、高潮、高波などに厳重な警戒を続けてください。
台風10号の動向にも注意
大型で非常に強い勢力の台風10号(クローサ)は、小笠原近海でほとんど停滞しています。この先も速度をあまり上げずに、徐々に北上して本州の南へ進む予想です。
予報円が非常に大きいこうからわかるように、台風10号の中心はどこへ進むかがはっきりとしていません。本州の南に達した後の進路は不明確で、進路によってはお盆の期間に大きな影響が出る可能性があります。今後も最新の情報を確認するようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風9号のレキマー(Lekima)は、ベトナムが提案した名称で、卵黄のような黄色い実をもつ果物の名前が由来です。
台風10号のクローサ(Krosa)は、カンボジアが提案した名称で「鶴」のことです。
ウェザーニュース
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